2015年4月20日月曜日

微笑みの輪

 第5回DM静岡チャンピオンシップでDMPauper(コモン限定構築戦)の対戦会をやるそうです。このルールの発案者でもあるぬ@シュール氏がその場でやさしく教えてくれるそうですよ。この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか。
 え?、私ですか。私はインドア派、もといひきこもりなので参加しません。その罪滅ぼしとして今こうやって書いているわけです。

 ~こんなあなたにDMPauper~
 どんな人にプレイして欲しいかと言われればそれはみんなにプレイしてほしいんですけど、こんな人はDMPauper中毒になるポテンシャルを秘めているよってのを紹介していきたいと思います。

 ・DMを1弾からやっている人
 DMPauperはぶっ飛んだカードパワーを持つカードがないので各カードの組み合わせが重要になります。DM初期に超次元ゾーンがあったらこんな感じだったのかもしれません。

 ・変わったカードを使うのが好きな人
 DMPauperでは思いもよらないカードが活躍するということがよくあります。たとえば、《黒輝死爵クローズZ》なんかは通常構築戦では見向きもされませんでしたが、黒入りのコントロールでは立派な主軸であり、フィニッシャーです。このほかにも通常構築戦では見られないカードが活躍する姿を見られます。特に、除去カードに関してはその傾向が強いです。
 このように、変わったカードが活躍するDMPauperでは、カードをどれほど知っているかが重要になります。あなたの発見がDMPauperのスタンダードになるかもしれません

 ・環境を整備してみたい人
 DMPauperの殿堂入りカードは通常構築戦のものと異なります。強かったカードがそうでもなくなったり、そうでもなかったカードが強くなったりするためです。
 たとえば、《ミラクルとミステリーの扉》はプレミアム殿堂入りカードで通常1枚も入れることが許されていません。しかし、DMPauperでは1枚でゲームを決められるようなカードがないために4枚積むことを許しても大して暴れません。研究が進んでいないこともありますが、まだまだ強いデッキと言えるほどのものではありません。
 一方、《激天下!シャチホコ・カイザー》は1枚制限となっております。それどころかこれを出すことのできる超次元呪文が軒並み1枚制限です。通常構築戦ではなかなか見られない《超次元シャチホコ・ホール》までもです。ここまでやらなくても・・・と思うかもしれませんが、プレイしてみてください。シャチホコめちゃくちゃ強いです。
 実は我々のなかで、これは殿堂入りさせてもいいのではないかというカードが存在します。その殿堂入りにより環境がどう変わるか想像し、それが妥当かどうか判断できる方募集中です。

 ・ぬ@シュール氏と仲良くなりたい人
 ご存知のように彼はもう一つだったデッキテーマを大会で十分戦えるレベルまで引き上げる能力に長けたカリスマDMプレイヤーです。vaultの評判のいいデッキ投稿者上位にいることからも彼の作るデッキのクオリティの高さがうかがえます。DMPauperは彼が最近最も力を入れていることの一つです。この対戦会を通じて彼の発想や思考に触れるのはあなたにとって良い刺激になることは間違いありません。

 ~対戦会に必要なもの~
 「よし、面白そうだから対戦会に参加してみよう」と思ったあなた。まず、私から感謝の意を。ありがとうございます。でも、何を用意していいかわからない。なんだか難しそうだと感じているかもしれません。そこでいっちょまえに、私がアドバイスしたいと思います。

 ・やる気と先入観を捨てる勇気
 これさえあれば、最悪どうにでもなります。多くはないですが、貸し出し用デッキも用意されているそうです。余裕ある人いっぱいデッキ持ってきてください!
 まず、やる気ですがこれは当然必要です。次に、先入観を捨てる勇気ですがこれも必要です。DMのカードを使いますが、違うゲームをやるつもりで臨んでください。もちろん、大枠は同じなので今までのあなたの知識や経験は当然生かされます。しかし、あなたの知らない領域があるのもまた事実です。すべてのカードをフレッシュな気持ちで見てそのカードの持つ可能性を広げてください。

 ・ちょっと余裕がある人へ
 デッキをいくつか作ってみてはいかかでしょうか。いきなりはとっつくにくいって人はvaultに公開されているDMPauperのデッキを見てください・・・とは言ってもDMPauerのデッキのみを検索する方法は現状ありません。そこで、vaultでDMPauperのデッキを見つけるコツをお教えします。
 前でも少し触れましたが、DMPauperでは除去カードの採用が特徴的です。なのでそのカードが含まれているデッキを見ることで多くのデッキを見つけることができます。おすすめは《狼牙獣銃拳》《霊森の火柱》《聖火のバスター・トラップ》です。
 もし、デッキにできなくとも使えそうなカードをごそっと持ってくるという手もあります。特に今あげたようなST除去カードは不足しがちです。自分の持っているカードをみながら「これはっ!」と思うものを詰めて持ってきてみてください。この出会いこそがDMPauper一番の醍醐味なのです。

 最後にDMPauper(コモン限定構築戦)対戦会を許可していただき、場を提供してくださる第5回静岡CS運営の方に感謝の意をこめて、大会概要をのせておきます。

大会名:第5回DM静岡チャンピオンシップ
公式HP:http://plaza.rakuten.co.jp/dmshizuokacs/
公式twitter:http://twitter.com/dm_shizuoka_cs
開催日時:5月2日(土)、3日(日)
開催会場:藤枝市文化センター 1階ホール

 現在、キャンセル待ちだそうです。一人でも多くの方が参加できるように早めのキャンセルをお願いいたします。大会に参加せずに対戦会に参加できるかはただいま確認中ですので少々お待ちください。

2015年4月17日金曜日

正義の右フック

 DMPauperのデッキ紹介。今回は白黒緑コントロールです。

4 x フェアリー・ライフ
4 x 霞み妖精ジャスミン
1 x 豊潤フォージュン
1 x ライフプラン・チャージャー

3 x 絆の戦士シウバ
1 x 黙示賢者ソルハバキ

3 x 聖鐘の翼 ティグヌス
4 x 解体人形ジェニー
1 x 腐敗聖者ベガ
2 x 腐敗無頼トリプルマウス

1 x 黙示護聖ファル・ピエロ
2 x 虚構の支配者メタフィクション

4 x 狼牙獣銃拳
1 x 闘竜死爵デス・メンドーサ
2 x ヤミノサザン
1 x 光牙忍ハヤブサマル

1 x 次元流の豪力
1 x 超次元シャイニー・ホール
1 x 超次元リバイヴ・ホール
2 x 超次元フェアリー・ホール

4 x サコン・ピッピー/星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン
1 x アルプスの使徒メリーアン/豪遊!セイント・シャン・メリー
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 激相撲!ツッパリキシ/絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン
1 x 激天下!シャチホコ・カイザー/絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン

 白黒緑コントロールの基盤となる軽量マナブーストとハンデスとがそろっているのでそこそこの形になります。ぶっちゃけ強いです。
 使い方は所謂ネクラ超次元を思い出していただければほとんど同じ使い心地です。マナ溜めてエンジン設置して超次元連打で勝ちって感じです。
 メインエンジンは《メタフィクション》と《シウバ》とです。両方とも《獣銃拳》は耐えるので場持ちはまあまあです。その代わり、強い時の《火柱》には両方焼かれます。そういうことなんで、暇があれば《ツッパリ》を場に出しておくように心がけると安心感がグッと増します。

2015年4月11日土曜日

他人の目を通して見る

 今回は久しぶりにDMPauperじゃない記事です。DMPauperを期待していた人は残念だったな!クソみたいな長文読んでうんざりして去りな!

 最近、デッキレシピを公開する際にはデッキを広げて写真を撮ってその写真をツイッターにあげるという手法がよく用いられていますね。何のプレイヤーが始めたかはわかりませんが、私はこのやり方見えにくくてすごい嫌いです。DMには向いていないんじゃないでしょうか。
 こんな愚痴はどうでもよくて何が言いたいかというと、説明のないデッキレシピが広められる傾向が強くなったと言えます。これはどういうことかというとデッキレシピのみで製作者の意図を読み取れない人はどんどん取り残されるということです。
 私の事を昔から知っている人は「ああ、あの話か」って思うかもしれません。そう、その話です。

 まず、重要なのは参考にするデッキの選択です。時間をかけて読み取るうえでおすすめは大きめの大会で優勝したデッキです。ここで間違えないで欲しいのは私は強いデッキのみを参考にしろと言っていないことです。vaultの最新20件くらいは見るくらいの心の余裕がほしいところです。ただ、私が最近公開したわけわからんようなデッキに皆さんの貴重な時間をたくさん使うのはもったいないように時間をかけて読み取るべきでないデッキがあることも事実です。
 時間をかけて作られたデッキは時間をかけて読み取り、サッと作ったデッキはサッと読み取るのが重要です。そういう意味では大きな大会で勝ち抜いたデッキは時間をかけて作られているはずなので時間をかける意味はあると思います。
 優勝デッキを読み取る方法に話を移していきます。まず、デッキをどう使うかです。絶対にやっちゃいけないのは、最初からデッキレシピをいじることです。最初は必ず元のデッキレシピのまま使ってください。これは、優勝するようなデッキはデッキの1枚1枚までこだわっている可能性が高いからです。
 次に、どんなデッキと戦うかです。優勝しているデッキですから友人と戦っても、vaultの対戦ルームで戦ってもまあまあ強いはずです。しかし、優勝するほどに、予選を勝ち抜きトーナメントですべて勝つほどに、強いと必ずしも感じられないかもしれません。
 この理由として、製作者ほど扱い慣れていないというのはもちろんあると思いますが、すでに環境が変わってしまっている可能性が高いです。大きな大会で優勝したデッキとあれば、みんながそのデッキを使いたがります。そのデッキに勝ちにくいデッキは減ります。そのデッキに勝てるように対策カードを入れます。
 わかりにくいと思うので、大きな大会でヘブンズが優勝したと想定します。当然、ヘブンズの利用者は増えます。ヘブンズ踏んだら終わりのビートダウンが減ります。ヘブンズに勝ちたいモルトはエンターテイナーを採用するようになります。これによりヘブンズが勝ちにくい環境に変わっていきます。
 優勝デッキの本当の強さを知るためには当時の環境を想定する必要があります。簡単な方法としては準優勝、ベスト4、ベスト8あたりのデッキを調べることです。最近では主催者がベスト4、ベスト8くらいまでは公開してくれることも結構あります。DMのアカシックレコードを見るという手もあります。もっと情報がほしいならCSの大会名でツイッターで検索するのも必要となるかもしれません。これらのデッキとはかなりいい勝負ができるはずです。あまり勝てないデッキがあるときは、プレイングを変えてみるというのも大切です。私はプレイングがあれなのであんまり言えませんが、よく言われていることとしては最序盤のプレイングです。
 2ターン目にゴーストタッチやアシダゲはプレイすべきなのか。それは先攻後攻でどう変わるのか。このあたりを意識してみるとまた違った見方ができるかもしれません。
 本当に勝てないデッキは、トーナメントの違う山でたまたま負けてくれたとか相手のひどい事故やミスによって勝ちを拾えたとかあるかもしれません。そのへんの見極めも必要です。

 さて、これまでは強いデッキの読み取り方を説明してきましたが、それ以外のデッキの読み取り方を紹介します。とは言ってもそんな真剣にやる必要はありません。対戦相手を待っている時間の暇つぶし程度で十分です。
 vaultに公開されているデッキを読み取るコツは冷やかし半分で見ることです。本気で相手をばかにすると頭に何も入ってこなくなるから最低限の敬意は必要ですが、面白い工夫、面白い動き、面白い使い方、面白いフィニッシュ方法のあるデッキにはそうそう出会えません。宝探しぐらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。でも、20件も見ればなんか閃くこともあるかもしれませんよ。


 異論反論あると思いますが、よければコメントお願いします。ツイッターで晒しあげみたいなことはやめてね。

2015年4月7日火曜日

忘れかけていた心の震え

 今回もデッキ紹介です。4回連続デッキ紹介ってどうなのって思いましたが、あんまり更新しないのもあれなので、しぶしぶやります。
 気が乗らないのをどうにかするために、私の大好きなウェーブストライカーをご紹介。

【DMPauper】黒赤緑ウェーブストライカー

4 x アラーム・ラディッシュ
4 x 炎舞闘士サピエント・アーク
4 x 邪口虫ラフレシア・ワーム
4 x ニンジャ・パンプキン

4 x 霞み妖精ジャスミン
2 x フェアリー・ライフ
2 x ライフプラン・チャージャー
4 x 解体人形ジェニー

2 x 狼牙獣銃拳
3 x 霊森の火柱
1 x 超次元リバイヴ・ホール
1 x 超次元ボルシャック・ホール
1 x 超次元シャチホコ・ホール
4 x 激流アパッチ・リザード

4 x サコン・ピッピー/星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン
1 x アルプスの使徒メリーアン/豪遊!セイント・シャン・メリー
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 激相撲!ツッパリキシ/絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン
1 x 激天下!シャチホコ・カイザー/絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン

 通常構築ならば、コアクマンを軸に白青黒ベースで組むんですけど、コモン限定だとラメールはないわトロンボはないわでやってられません。そこで、シャチホコを軸にこんな感じで組んでみました。
 ジャスミンでしっかりマナを伸ばして、ラディッシュとシャチホコとでマナ・墓地をガンガン回していきます。ウェーブにマナブーストってなじみがないかもしれませんが、ジャスミンが出たあたりからあった発想です。というのも、トロンボやラディッシュは2コストという軽さの割には序盤よりも中盤から終盤にかけて活躍するカードです。これらを序盤から使いやすくするためのジャスミンつーわけですね。
 ウェーブの話でやや熱くなってしまった感はありますが、こんなデッキでもDMPauperではかなり強力な部類です。場を重視する傾向にあるこのルールでパワー6000クラスのカードがポンポン出てくるのは非常に厄介で、ましてやそいつらがシャチホコでよみがえるわけですからそれはもう、地獄です。
 オラクルのフリルやエイリアンのガガローバ、ハンティングなんかでパワー6000を超えられると怖いですが、相手もサピエントが怖いのでスピード勝負です。なんとなくですが、それらにはほんの少しだけ優勢な感じはします。
 DMを始めたばかりのころ、サピエントで暴れるのが大好きだった人、もしくはサピエントにトラウマを植え付けられた人、いるんじゃないでしょうか。そんな日の記憶がよみがえるデッキです。